管理人の独り言
le monologue
梅一輪
昨日、通り道のお寺のしだれ梅が花をつけているのを見つけました。ここのしだれ梅はいつも近所で一番先に花を咲かせます。そして、あぁ春がくるんだなぁと感じる一瞬を、私に届けてくれます。去年は確か1月にはこの光景をみたはず、今年は少し遅い。おととい雪も降ったし、また雪が降るという予報もあるし、今年はいつもより寒いんだなぁと、1輪の梅の花がいろいろ教えてくれます。
そして、昨日ある方の訃報をききました。年齢も百歳、あっという間に逝ってしまわれたそうで、大往生と言っていいのでしょうが、ご家族の寂しさはいかばかりのものかと心が痛みます。
昨日見た梅は、なんだかこの方の旅立ちを見守っているように感じました。死は悲しいけれど、誰しもに必ずやってくる。そんな時にみた梅は、凛としていて、残された方が前を向けるような、そんな気がしてなりません。
1輪の梅に思いをはせる。春はもうすぐ、確実に近づいています。
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梅一輪、一輪ほどの 暖かさ 服部風雪
今週の展示は、「の、もと。展」 東京藝術大学工芸科の5人展。彫金、陶芸、染色、ファッションなど、「ふれる、しる、そうぞうする。わたしたちのもと。」がテーマの透明感のある展示です。ギャラリーが優しい雰囲気に包まれます。是非お越しください。15日まで。